「ストリングスの打ち込みが野暮ったく聞こえる」
こんな悩みがありませんか?
「ストリングスの打ち込みが、市販のプロの音と比べて迫力がない感じがする」
「生演奏には勝てないよ、、、」
と嘆くあなたへ向け、
「簡単にプロクオリティを再現できるストリングスの打ち込み方法3つ」をご紹介します。
簡単にできるストリングスの打ち込みテクニック3つ
レイヤーを活用する
最も簡単かつ、臨場感を演出できるテクニック。
レイヤーと呼ばれる音の重ね技を使います。
使用するのは以下の3つ。
- レガート
- アタックが強めの奏法
- トレモロ
この3つを使い、音をレイヤーしていきます。
使う音源は「Kontact内蔵のVienna Strings」のみ。
Kontactの音源は音が良くて、汎用性が高いので個人的に好きなんですよね。
奏法こそ少ないものの、最低限のものがあるので使いましょう。
ではまず、3つのトラックを用意しましょう。
それぞれが、「レガート」「アタック強め」「トレモロ」の3つに奏法を切り替えておきます。
「打ち込んだ内容は3つのトラックにコピー」しておきます。
モックアップの考え方は以下の通り。
- 「レガートで打ち込み」ます。
- その後、アタックを強調するために「アタックの強い奏法で補強」します。
- アタックだけ強くなって不自然なのでリリースを「トレモロでカバー」する。
こうすることで、
臨場感のある「生演奏に引けを取らないストリングスの打ち込み」が出来ます。
注意点ですが、ボリュームバランスには気を付けましょう。
- レガートに対して「アタック強めの奏法は抑え気味の音量」に設定
- リリース部分補強の「トレモロも薄めの音量」に設定
エクスプレッションで表現する
ストリングスの打ち込みの場合、ベロシティーは音色を決定させる用途で使います。
その為、ベロシティーで強弱をつけるのではなく
「エクスプレッションで強弱をつける」ことを意識します。
エクスプレッションやベロシティーは「0~127段階まで調整」出来ますが、
最高値は100に設定します。
理由は、127まで使ってしまうと伸びしろがなくなるから。
「100を最高基準にしておくと、27伸びしろがあるため調整しやすい」のでオススメです。
そしてエクスプレッションをラインで引いていきます。
CDなどで参考音源を聞きながら、ボリュームカーブを書くと良いです。
注意点ですが、エクスプレッションをしないほうがいい場合もあります。
- オケに薄く混ぜる
- 味付け程度に使用する
- メロディーラインをはっきりさせたい
こういった用途では、エクスプレッションがない方がいいケースもあるので使い分けてください。
細かな音符はスタッカートで聴かせる
レガートの打ち込みでは、16分音符などの細かな動きが聞き取りづらくなります。
そこで補強します。
用意するのは「スタッカート」の奏法トラック。
レガートのノート【打ち込んだ内容】で16分音符など、細かな動きをしたところのみコピーして、スタッカートのトラックに貼り付けます。
そうすると、細かな動きの部分が強調されますので、ボリュームを下げて調整します。
しっかり細かな動きが聞き取れるギリギリまでボリュームを下げてみて下さい。
これで、音をしっかり聞き取れるようになります。
【実例付き】レイヤーした楽曲、しなかった楽曲のクオリティの違いをご紹介
実際に楽曲をご用意しました。
一つは「レイヤーなしの楽曲」、もう一つは「レイヤーして作りこんだ楽曲」です。
違いを聞いてみて下さい ↓
その1.レイヤーなし
その2.レイヤーあり【作りこみ】
いかがでしょう?
レイヤーした楽曲の方が、クリアで臨場感があると思います。
小さなテクニックが大きな成果を生み出す事例です。
もし自分の楽曲がプロと比べて、あか抜けた感じがしない、もやもやする。
そう感じるならば、是非レイヤートラックを活用してみて下さい。
必ず見違えます。
終わりに
今回ご紹介したのは簡単かつ、臨場感を演出させるテクニックになります。
実践するだけであなたの作品が見違えるはずです。
もっとストリングスアレンジが知りたい方に関しては、本がオススメです。
初心者でも理解しやすい本をご紹介しておきますね。
本に対する投資は、後々返ってくるものなので買っとかないと損ですよ。
破格で学ぶことができるので、ぜひ手元に置いておきましょう。
素敵な音楽生活を手に入れてくださいね^^
あと筆者はツイッターもしておりますので
良かったらフォローしてくださると嬉しみです(*- -)(*_ _)
では☆
【その他の参考書籍】
コメント